仏教用語・信行用語
ま
まっぽう
釈尊ご入滅から今日までを経典では三つの時代に区分する。これを「滅後の三時」(正法、像法、末法)という。正法(ご入滅後の千年間)、像法(正法後の千年間)の二時に生れ合わす人々は久遠の昔すでに御題目をいただいた人々で成仏することができる。
しかし、末法(像法後の万年)の時代になると未だかつて御題目をいただいたことのない人々が生れ合わすので、仏になる種である本門八品所顕上行所伝本因下種の南無妙法蓮華経を「我も唱へ他にも勧める」菩薩行を実践しなければ成仏することができない。
まんしん
法華経譬喩品に仏道修行を志す者が犯してはならない十四の戒め(十四誹謗)が説かれ、その一番目の「憍慢」が慢心である。
自分と他人と比較して、何かにつけて自分の方が勝れている、他人の考えや発言を見下す心。「自分は他より偉い」と思い上がった心のこと。
まんぼうぐそく
すべての仏・菩薩・諸天善神の御魂が法華経本門の御本尊に宿っていることをいう。
みょうほう
上行所伝の南無妙法蓮華経のこと。仏が悟られた最もすぐれた妙不可思議な法のこと。
みょうもんりよう
略して「名利」ともいう。名聞とは他人によく言われたいという欲(名誉心)、利養とは他人を顧みず自分の得だけを考えること。こうした世俗的な欲望は必ずしもそのすべを否定すべきものではないが、これに執着する時は信心修行の妨げとなるばかりか、かえって苦を招く因となる。
むじょう
「諸行無常」のこと。諸行とはすべての存在。また我々の周りのあらゆる現象のこと。
仏さまは、この世の中に存在するものはすべて無常(常がない)であって、変わらないものはないと教えている。